納豆を食べて腸内フローラを改善しよう!納豆菌のパワーが凄い!
「納豆って体に良いの?どんな効果があるの?」
納豆は昔から日本人に親しまれてきた代表的な日本食です。そんな納豆菌の知られざる健康パワーについて紹介します。
納豆に含まれる納豆菌パワー
「納豆菌」とは、主に大豆を発酵させて納豆を作る時に利用される菌で、腸内環境を整える効果があります。
納豆菌は、乳酸菌とは異なり熱に強くとても生命力が強いのです。何やら宇宙空間で数年間も生き延びたとか・・。
それで、納豆菌はエイリアンだとか地球外生命体とか言われているようですね(笑)。
それほど納豆菌のパワーは強い!ということです。
納豆菌の生命力の強さ
納豆菌は人間の体内で生息できる菌類の中では、ものすごく生命力が高いのです。
国の機関である農林水産省が研究した結果、腸内細菌の中でビフィズス菌や乳酸菌よりも、はるかに納豆菌の生命力が高いということが分かりました。
乳酸菌などの菌類は寿命が短いため、腸内で活躍する期間が短いのですが、納豆菌の場合は長期的にまた、より効果的に腸内改善に役立ってくれるのです。
納豆菌の増殖力
納豆菌のもう一つの優れた点として、増殖力が強いことです。
菌の増殖における条件が良ければ、30分程度で倍の数にまで増殖します。
この計算だと、16時間後には40億個にも増殖するということになります。
しかし、納豆菌は細菌ではないため、腸内に取り入れたとしても一過性のものであり腸内に留まることはありません。
だからこそ、お腹の状態をより健康に保つには、納豆菌を定期的に摂取しなければなりません。
ビフィズス菌を増やす納豆菌
納豆菌のさらなる効果としては、ビフィズス菌などの善玉菌の数を増やしてくれるのです。
納豆菌自体は、胞子状に変化しとても安定した状態になるため、胃酸などにも強く死滅することはありません。
胞子状のまま腸内まで届くため、腸内の善玉菌にとって、とても役立つ存在となるのです。
納豆菌の整腸作用
納豆菌は腸内の善玉菌を元気にしてくれます。
納豆菌には、活発に活動する状態の菌と、植物の種子のような休眠状態にある「芽胞」が存在します。
活動状態にある菌は、胃酸で死滅しやすいのですが、芽胞は酸に強いため生きた状態で腸まで届くことができます。
その芽胞は小腸で発芽し、酵素を作り出して、腸内細菌にとっての栄養素を作り出したり、毒となる活性酸素を分解したりすることで、善玉菌の働きを助けてくれるのです。
また、納豆菌には腸内フローラを改善してくれる乳酸菌の数を10倍にもしてくれる効果もあるのです。
納豆菌は活性酵素をたくさん作りだし、これが消化活動を助けてくれるため、腸内環境を改善してくれます。
また、チーズやヨーグルトなどといった乳製品、味噌やぬか漬けといった発酵食品と一緒に食べることで、納豆菌はより一層力を発揮するため、より腸内環境を改善してくれるのです。
納豆の腸に効く食べ方
腸内環境を整えるために効果を発揮する納豆菌。その納豆菌の効果をさらに向上させる、腸に効く食べ方を紹介します。
1日1パック食べる
市販の一般的な納豆パックは、1つで約40〜50g含まれています。
腸内環境を整え、血液サラサラ効果も1日1パック(40〜50g)食べるだけで、十分に効果が期待できます。
毎日食べる
納豆菌、大豆オリゴ糖、食物繊維、これらはいずれも腸内を通過して排便されてしまいます。
なので、できるだけ腸内で活躍してもらうには、毎日食べることがお勧めです。
賞味期限ぎりぎりがベスト
納豆に含まれている、アンチエイジング作用があるポリアミンや、血液をサラサラにしてくれるナットウキナーゼなどは、発酵が進むほど増殖します。
賞味期限ぎりぎりの方が、納豆パワーが活躍できるのです。
納豆の効率的な食べ方レシピ
納豆は、納豆菌・オリゴ糖・食物繊維と腸に良い成分がたくさん含まれています。
これらの効果をさらにアップさせるには、乳酸菌を含んでいる食品や、ネバネバ食材と一緒の食べることが良いのです。
「キムチ納豆」乳酸菌をプラス
ぬか漬けと同じで、乳酸菌で発酵した漬物の代表がキムチです。
乳酸菌と食物繊維が同時の摂れ、とてもお勧めの組み合わせです。
「メカブ納豆」食物繊維をプラス
メカブに含まれるネバネバ成分フコイダンには腸を元気にしてくれる作用があります。さらに、免疫力もアップします。
「山芋納豆」ねばねば成分をプラス
粘り成分のムチンには、腸内環境を改善してくれる効果があります。
さらに、山芋のたんぱく質にはインフルエンザへの抵抗力を向上する作用もあるのです。
納豆に含まれるその他の嬉しい成分
ポリアミン
大豆に含まれ、発酵で増える成分です。この効果は体内の炎症を防ぎ、老化を抑えるアンチエイジング効果があります。
ビタミンK2
カルシウムを骨に定着させて骨を丈夫にする成分です。腸内細菌が作り出しますが、納豆菌も作り出すことができます。骨粗しょう症予防に役立ちます。
大豆イソフラボン
女性ホルモンに似た構造のポリフェノールが含まれています。女性ホルモンの低下やホルモンバランスの乱れが原因となる不調を軽減してくれます。女性ホルモンを補うことができます。
ナットウキナーゼ
納豆菌が作り出すたんぱく質分解酵素です。血栓を溶かす作用があり、血液をサラサラにして心筋梗塞などの予防効果があります。
納豆菌にがんの抑制効果が?
先述した、納豆に含まれているアンチエイジング効果があるポリアミン。
このポリアミンに「がん抑制作用」があると、最近の研究で分かってきました。
ポリアミンには、遺伝子レベルでアンチエイジング効果があるため、遺伝子レベルで発症する癌に効果があると言われているのです。
特に大腸がんの抑制効果があるとマウス実験で分かってきたそうです。納豆はこのポリアミンを多く含む食品であるため、「納豆には癌抑制効果がある」と考えられてきました。
また、ポリアミンの効果には、癌抑制効果のほかにも「動脈硬化予防」にも役立つのです。
動脈硬化は、老化と悪玉コレステロールが大きな原因ですが、動脈の炎症も原因の一つと考えられています。
ポリアミンには、この動脈の炎症を抑える効果もあるため、動脈硬化予防にもつながるのです。
納豆菌でダイエット
納豆菌ダイエット!一時期話題になったダイエット法です。
では、なぜ納豆を食べるとダイエットになるのでしょうか?
納豆菌がダイエットに効果があると言われているのには2つの理由があります。
腸内細菌が食べたものをエサとして食べてくれる
腸内に生息している細菌は、腸内フローラと呼ばれています。
納豆菌はこの腸内フローラを整えてくれ、腸内環境を良好な状態に保ってくれるのです。
腸内環境が整うと、善玉菌が増殖し、人間が食べた物を腸内細菌たちが分解し、排便してくれるのです。
ぶどう糖を納豆菌が食べてくれる
食べ物を食べると、栄養素のひとつである炭水化物はぶどう糖へと変化します。
納豆菌はこのぶどう糖がとても大好物で、ぶどう糖をエサとして食べてくれ、納豆菌の働きが活発になるとともに余分なブドウ糖の吸収を抑えてくれるのです。
しかし、いくらぶどう糖を食べてくれるといっても、炭水化物を摂り過ぎては納豆菌が分解できる量を超えてしまうので、やはり食べすぎには注意が必要です。
まとめ
納豆菌の健康パワーについて紹介してきました。
納豆は、生命力も高く、善玉菌を元気にしてくれる効果も高いため、腸内フローラ改善に、とても高い効果を発揮してくれる食材です。
さらに、納豆に含まれている様々な成分が、癌や動脈硬化などの病気予防にも効果があり、さらにダイエット効果まで期待できるのです。
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