ヤクルトは腸内フローラ改善にどのような効果があるのか?

ヤクルトに含まれる乳酸菌

 ヤクルトに含まれている乳酸菌は、乳酸菌シロタ株(L.カゼイ YIT 9029)と呼ばれるもので、ヤクルト社がなんと75年以上(2016年現在)も独自に研究している乳酸菌です。

 

 この乳酸菌シロタ株の特徴は、胃酸や胆汁などにも負けず生きたまま腸内まで乳酸菌を送ることができる点です。

 

 この乳酸菌シロタ株の基となった乳酸菌は、昭和5年に発見されたそうで、その菌を培養しパワーアップすることで現在の「ラクトバチルス カゼイ シロタ株」へと変貌を遂げたのです。
 

 ヤクルトがお腹に良いと言われているのは、この乳酸菌シロタ株の役割が凄いからなのです!

複数の乳酸菌を摂取し競合しても大丈夫?

 乳酸菌にはたくさんの種類が存在し、それぞれ得意な役割を持っています。

 

 複数の異なる乳酸菌を摂取することで、確かにテリトリー争いをし競合しますが、腸内環境にとって悪いことはありません。

 

 むしろ、複数の乳酸菌を摂取することは腸内環境の改善に良い影響を与え、環境改善を加速する効果があります。

 

 乳酸菌を多く含む食材には、ヤクルトを始めヨーグルト、キムチ、チーズ、味噌、漬物などの発酵食品にも多く含まれています。

 

 1日に3種類以上の異なる乳酸菌を摂取し、腸内に取り入れることで、腸内環境を整える善玉菌を増殖させる効果も向上すると言われています。

 

 乳酸菌は継続して摂取することが重要なのですが、これらの食品を毎日食べ続けるのは大変そういう人もいると思います。

 

 そのような人は、乳酸菌サプリメントを併用することで、より効果的な腸内フローラ改善が期待できます。

 

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同じ乳酸菌を継続して摂取しないとだめ?

 腸内フローラを整えるには、同じ乳酸菌を継続して摂取しないと効果が得られないのでしょうか?

 

 腸内環境を整えるには、腸内細菌のバランスも大切です。
 

 同じ乳酸菌ばかりを摂取し続けると、腸内細菌が偏ってしまい便秘や太りやすい体質へとなってしまいます。

 

 なので、上述したとおり乳酸菌は、できるだけたくさんの種類を摂取した方が腸内環境改善効果が高まります。

 

 また、乳酸菌の種類によっても期待される効果が異なっていますので、自分自身が改善したいと思う効果が得られる乳酸菌を、主として摂取することも試してみる価値はあります。

 

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 腸内環境は人それぞれ異なりますし、自分にあった乳酸菌を見つけることも腸内フローラを改善するには重要ですので、自分にあった乳酸菌を探しましょう。

 

 そして、乳酸菌は腸内でもそれほど長く生きることができませんので、継続して摂取することが最も大切です。

 

 乳酸菌の効果を高めるためには、食べ合わせも大切です。
 特に納豆が乳酸菌の効果を何倍にも高めてくれるので、一緒に摂取することがお勧めです!

 

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どれくらいの期間で効果が出てくるの?

 乳酸菌を摂取し始めて効果が出るまでには、数日〜2週間と言われています。

 

 もちろん人によって効果が出るまでの期間は異なってきますので、あくまで目安と考えてください。

 

 乳酸菌も人によって、「合う合わない」がありますので、2週間摂取し続けても効果が見られない場合は、他の乳酸菌を試すこともお勧めします。

 

 別の乳酸菌を試す前に、ヤクルトや食品などに含まれている乳酸菌の種類も忘れずに確認しましょう。

摂取する時間帯や量はどれくらいが適正なのか

 腸が最も良く動く時間帯は、午後10時〜午前2時と言われています。

 

 なので、この時間帯の2〜3時間前にヤクルトなどで乳酸菌を摂取することが効果的です。

 

 また、寝ている時間帯に腸が活発に活動することで、朝の排便活動も促しますので、便秘改善の効果も期待できます。

 

 

 乳酸菌は、胃酸や胆汁に弱いため、胃酸が薄まる食後に乳酸菌を摂取する方が、より生きたまま腸内へ乳酸菌が届きます。

 

 食後のデザートなどに、ヤクルトやヨーグルトを摂ることが効果的と言えます。

ヤクルトで免疫力が高まるのか

 ヤクルトに含まれる乳酸菌シロタ株は、人間の免疫力を高めてくれる高があると言われています。

 

 免疫力を高めるには免疫細胞を活性化させることが重要です。

 

 腸管には体内の免疫細胞の約60%〜70%が存在しているといわれます。
 このことから、腸内フローラを改善することで、病原菌の侵入を防いでくれるため病気にも強くなるのです。

 

 

 一方、免疫力やアレルギー改善には、生菌よりも死菌の乳酸菌の方が有効に働きます。

 

 最近では、死菌の乳酸菌サプリメントも販売されており、その役割についても注目されています。

 

 乳酸菌は生きたまま腸内へ届くことで善玉菌を増殖させ、腸内環境を整えるのですが、死滅してしまった乳酸菌も決して無駄ならず、とても重要な役割を果たしているのです。
 

 乳酸菌も全て生きたまま腸内へ届けばいいという事ではなく、バランスが大事なのです。

ヤクルトは潰瘍性大腸炎に効果があるのか

 腸内環境を整えることで、潰瘍性大腸炎改善されると報告されています。

 

 しかし、全ての患者に症状改善がみられたわけではなく、ごくわずかの人には、潰瘍性大腸炎の症状の改善は見られなかったという話も聞きます。

 

 この理由は明確には分からないのですが、仮説として、乳酸が病気の原因である硫化水素を生成するからという説もあります。

 

 ヤクルトは体にいい影響を与えるように、ヤクルト社も研究しているのですが、自分自身の体質や病気に合わない場合は摂取する事をやめることも検討しなければなりません。

まとめ

 ヤクルトに含まれる乳酸菌は、生きたまま腸内へ届くため、腸内で善玉菌を増殖させ、腸内フローラを改善してくれます。

 

 さらに、複数の乳酸菌や食べ合わせも考えて乳酸菌を摂取することで、その効果は倍増します。

 

 また、乳酸菌は人によって合うものや合わないものがありますので、2週間程度様子を見ても効果が得られない時は、別の乳酸菌食品や乳酸菌サプリメントを試してみる事をお勧めします。

 

 そして、一番重要なことは乳酸菌は継続して摂取することです。

 まずは、食後のヤクルト。食後のヨーグルト。など、自分自身が続けられそうなことから始めていきましょう

 


 
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