乳酸菌を摂ると大腸がんのリスクが軽減される!?
大腸がんを患う日本人は年々増加傾向にあり、現在最も患者数が多い胃がんを抜く勢いで増加しているそうです。
現在では、男性が約11人に1人、女性は約14人に1人が、一生のうちに大腸がんと診断され、その中でも女性では死亡率が最も高い癌となっています。
とても怖くて発症率が高い大腸がんの予防方法について紹介します。
I'm Brave Kent County Girls on the Run April 06, 20104 / stevendepolo
大腸がんの発生原因と予防法
大腸がんは日本人女性の死病気の中で、最も死因が高い病気です。
大腸がんを患う可能性は50代から増え始め、高齢になるほどその割合は増加します。また、初期症状がみられないため、発見には人間ドックなど内視鏡検査などによらないと、発見することが難しいことも難点です。
食生活の欧米化
大腸がんの発症原因の中で、最もリスクがあると考えられていることが「食生活の欧米化」です。
欧米の食事は肉中心の食事で、食物繊維が少ない食べ物が多いのです。
大腸がんになるメカニズムははっきりとは解明されていませんが、肉中心の食生活によって大腸がんになる可能性が高くなるようです。
肉などに含まれている、脂質もタンパク質も適量であれば消化・吸収されますが、多く摂り過ぎると全てが消化できず、残った一部が大腸まで到達して、発がんの可能性となってしまうのです。
そのため、肉中心の食生活は悪玉菌を増加させ腸内環境を悪化させるだけではなく、発がんのリスクも高める結果につながるのです。
また、国や地域によって食習慣は異なっていますが、大腸がんの発症率が低い地域の人たちの腸内には善玉菌が多く、発症率が高い地域の人たちの腸内には悪玉菌が多く発見されたという報告もあります。
やはり、日本人が従来摂ってきた、米や野菜中心の日本食の方が、発がん物質を生成しにくい食事と言えるでしょう。
喫煙
喫煙は「百害あって一利なし」と言われており、たばこを吸う人と吸わない人では、様々な病気の発症率が全く異なってきます。
もちろん、喫煙者の方が病気が発症する確率においては圧倒的に高くなるという結果が分かっており、大腸がんの発症率に関しては、喫煙者の方が7倍も発症する確率が上がるそうです。
しかし、喫煙と大腸がんの発症率向上の関係については、明確な根拠は解明されておりません。専門機関で現在も研究が続けられているところですが、統計上、喫煙により発がんの確立が高くなっていることは間違いない事実です。
喫煙は血管系の疾患リスクも高めます。できることなら健康のために禁煙にチャレンジしたいものです。
過度な飲酒
アルコールをたくさん摂り過ぎると、消化吸収機能が低下し肝臓に負担をかけるため、様々な病気にかかるリスクが高まることは周知の事実ですね。
あくまで、過度な飲酒が発がん発症率を高めるのであって、逆に、適度な飲酒は健康につながることも最近では知られています。
全く飲まない人と比較すると、飲酒する人は1日のアルコール摂取量15g増えるごとに、発がん率が約10%高くなると推定されています。
<純アルコール量の計算式>
×アルコール濃度(%)×0.8(アルコール比重)
例)アルコール濃度の5%のビールを500ml飲んだ時の、純アルコール量は20gとなります。
大腸がんの発症率については、アルコールの摂り過ぎで向上しますが、適度な飲酒は健康を促進するので、お酒とは正しく付き合っていきたいものですね。
運動不足
運動不足によって大腸がん発症リスクが高まると言われています。
運動と癌の関係については、運動する人は運動をしない人に比べ、癌の発症率は、約0.8〜0.9倍に低下するという報告があります。
最近の社会人は、ディスクワークも多く運動不足が問題となっているサラリーマンも多くいます。毎日の運動の目安としては、1日8000歩のウォーキングが良いとされていますが、なかなか毎日続けるのは難しい人がほとんどでしょう。
しかし、運動することで体の様々な箇所が健康になり、血液もサラサラになるなど良いことばかりなのです。
最初から無理な運動を始めるのではなく、最初は軽度な運動から始めることをお勧めします。
肥満
肥満も発がんのリスクが高まることが知られています。
最近の調査では、メタボと診断されている人のがん発症率は1.5〜2倍ほど高くなるそうです。
肥満という状態は、体で消費しきれないエネルギーを体内に蓄える現象です。体の成長を促すには、当然エネルギーが必要なのですが、肥満の状態はエネルギー過多の状態なので、肥満が癌の進行にも影響を与えるのです。
一般的にBMIが27以上で、大腸がんの発症率が確実に高まると言われています。
・BMI= 体重kg ÷ (身長m)×(身長m)
・適正体重= (身長m)×(身長m) ×22
※BMIは22が標準な状態と言われています。
運動不足解消にも共通しますが、肥満を解消することが健康への重要な要素といえます。
遺伝
大腸がんの発生の原因の一つに「遺伝」があると言われています。
癌が発症したからといって、必ずしも遺伝的要因がある。とは断言できるものではありませんが、やはり少ない割ですが遺伝によって大腸がんを発症するケースもあるようです。
もちろん、遺伝の他にも、食生活など生活習慣に依存する処の方が大きいことは間違いありません。
大腸がんは50歳過ぎから発症率が高くなりますが、遺伝性の場合は若年で発症するケースがあります。
しかし、遺伝性の大腸がんは僅かに数%と言われています。
遺伝子による大腸がんの原因は、APC遺伝子の変異です。この遺伝子に変異が見つかれば、ほぼ100%の確率で一生のうちに大腸がんを発症すると言われています。
便秘
便秘が続くと腸内環境は悪循環に陥り、発がん性物質や腐敗物質を発生させてしまい、大腸がん発症のリスクを高めてしまいます。
大腸がんの発生患者に、男性より女性の方が多いのはこの便秘が一つの原因でもあると言われています。
一方、便秘と大腸がんの発症率は無関係という報告もあります。これは統計に基づいたデータから言われていることですが、現在のところ、明確ではないので今後新しい情報が入り次第更新していきたいと思います。
大腸がん予防の乳酸菌の役割
上述した通り、最近の食の欧米化に伴い、動物性脂肪が過剰摂取傾向になってきているため、発がん性のリスクが高まってきています。
動物性脂質を多く摂り過ぎると、その資質を分解するために胆汁が多く分泌され、そのほとんどが小腸などに吸収されますが、吸収しきれなかった胆汁が大腸に流入します。
さらに悪玉菌が腸内で増殖するため、腐敗物質や有害物質が多く発生します。
この大腸に流れ込んできた胆汁を悪玉菌が「二次胆汁酸」と呼ばれる物質に変化させることで、発がん促進物質を生成するのです。
大腸がんの発症率軽減には、このいずれかを減少させることが重要です。
大腸がん予防のための乳酸菌の役割としては、善玉菌を増やし悪玉菌を駆除する効果があるのです。
食生活を見直して、善玉菌を増やすことが大腸がん予防につながります。
まとめ
大腸がんは日本人の死因として3番目に多い病気です。女性だけで見れば1番目に多いのです。
さらに、大腸がんの特徴としては、初期症状がほとんどないため発見されにくいのです。
このような恐ろしい大腸がにならないためにも、大腸がんの発症リスクを軽減するための生活改善方法がありますので、少しずつでも実践することが、大腸がん予防のために重要なことです。
また、腸は第2の脳と言われているほど、人間の健康をつかさどる臓器です。
その腸内環境を改善することで、様々ながんの予防や生活習慣病予防、さらにはデトックス効果でアンチエイジング効果など、健康に関する様々な良い影響があると言われています。
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