短鎖脂肪酸の効果と増やし方を知り腸内フローラを改善しよう!
「短鎖脂肪酸ってよく聞くけどどんな効果があるの?どのようにしたら短鎖脂肪酸で腸内環境を整えることができるの?」
腸内フローラを改善するために重要な短鎖脂肪酸の役割等について紹介します。
<目次>
1.短鎖脂肪酸とは
2.短鎖脂肪酸の役割
2.1.悪玉菌を退治する腸内環境にする
2.2.糖尿病の予防
2.3.肥満の予防
2.4.食欲の抑制
2.5.発がん予防
2.6.免疫機能の向上
3.短鎖脂肪酸の増やし方
4.まとめ
短鎖脂肪酸とは
脂肪酸は大きく、一般的に言われる脂肪や肉に脂身など常温で個体となっている「飽和脂肪酸」と、お店で売られている植物油の主成分である「不飽和脂肪酸」の二つに分かれます。
さらに、不飽和脂肪酸は以下の3系統に分かれます。
オレイン酸「オメガ9」
安定性が高く熱に強いのが特徴。オリーブオイルなど。
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リノール酸「オメガ6」
必須脂肪酸で、オメガ3より安定性が高く、一般的に市販の油(サラダ油など)に多く含まれています。
α-リノレン酸「オメガ3」
これも必須脂肪酸で、とても不安定で酸化しやすいのが特徴です。エゴマ油に多く含まれています。
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そして、飽和脂肪酸がさらに「長鎖脂肪酸」、「中鎖脂肪酸」、「短鎖脂肪酸」と3種類に分かれています。
脂肪酸を構成する成分の一つである「炭素」の数が6個以下の物を短鎖脂肪酸と定義しています。
短鎖脂肪酸の役割
短鎖脂肪酸は、腸内細菌が食物繊維を発行する時に、腸内で作り出され、人間の健康維持にとても重要な役割を果たしています。
作られた短鎖脂肪酸は大腸で吸収され、大腸上皮細胞のエネルギーや肝臓や筋肉で活動する元となります。
さらに、生活習慣病の予防やがんの予防効果などもあると言われています。
以下に、短鎖脂肪酸の役割について詳しく見ていきます。
悪玉菌を退治する腸内環境にする
短鎖脂肪酸は酸性なので、腸内で短鎖脂肪酸が生成されると腸内環境が弱酸性となります。
そうすると悪玉菌は酸性の環境に弱いため、悪玉菌の増殖を抑えることができます。
また、発がん性物質である二次胆汁酸や腐敗産物が生成されにくくなるため、腸内環境の改善につながるのです。。
糖尿病の予防
短鎖脂肪酸は、糖尿病の原因となるインスリンの分泌にも大きな関係を持っています。
短鎖脂肪酸の中の「酪酸」には、腸管にあるL細胞に作用して糖尿病を予防することがあると言われています。
また、短鎖脂肪酸を増やすことを目的とした「食物繊維」と「ポリフェノール」を配合した薬を服用したところ、インスリンが出やすくなったという報告もあります。
肥満の予防
短鎖脂肪酸は、血液によって運ばれた脂肪に対して、余分な脂肪の蓄積を防止するように働きかけます。
また、筋肉に作用して脂肪を燃焼させる効果もあります。そのため短鎖脂肪酸には太りにくくする性質があります。
食欲の抑制
短鎖脂肪酸の中の「酪酸」や「プロピオン酸」には、脳に作用する成分を分泌することが分かっており、満腹感を持続し食欲を抑える効果があります。
そのため、短鎖脂肪酸を摂取するとダイエットにも効果があると言われています。
発がん予防
腸内フローラを整えることで、発がん予防効果があることはよく言われています。
これには、上記のとおり短鎖脂肪酸が腸内を弱酸性の状態にするため、二次胆汁や有害な腐敗物質の生成を抑えるため、大腸がんの発症率を抑える効果があると言われています。
免疫機能の向上
これまた、腸内フローラ改善に伴って、体の免疫機能が向上することが知られています。免疫細胞の70%ほどが腸内にすいんでいるため、腸内環境を改善することで、免疫細胞が活発に活動し外部からの敵の侵入を防いでくれる効果が高まります。
短鎖脂肪酸の増やし方
短鎖脂肪酸は、主に「油」に多く含まれています。現実的には毎日の生活で大量に摂取することが難しいのです。
では、「どのようにしたら短鎖脂肪酸を多く摂ることができるの?」
短鎖脂肪酸は、人間の大腸で消化されにくい食物繊維やオリゴ糖を、腸内細菌が発酵することにより生成されます。
つまり、短鎖脂肪酸を摂るには、直接食品から摂取するのではなく、体内で生成する方が効率的なのです。
体内で短鎖脂肪酸を生成してくれる食品は、水溶性食物繊維をたくさん含んでいる食材です。
<水溶性食繊維を多く含む食材>
- 海藻類
- 果物類
- 野菜類
- 豆類
昆布・寒天・ひじき・ワカメ・モズク・ノリ・青さ・ところてん etc
プルーン・ゆず・キウイ・バナナ・リンゴ・いちご・桃 etc
ニンニク・ゆりね・ゴボウ・アボカド・オクラ・モロヘイヤ・春菊 etc
豆きんとん・納豆・きなこ・インゲン豆・あずき etc
これらの食材を普段の食事に取り入れていくことで、短鎖脂肪酸を生成することができるのです。
または、短鎖脂肪酸を含むサプリメントを摂ることも効果的です!
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まとめ
ここでは、腸内フローラを改善するための短鎖脂肪酸について紹介しました。
短鎖脂肪酸を体内で生成するには、水溶性食物繊維を摂ることが効果的なのです。
最近の日本人は食物繊維の摂取量が少なくなってきていると言われています。また、腸内環境を整えることで様々な健康につながることが分かっています。
これらを改善するために、少しずつでもいいので、毎日の食卓に食物繊維が多く含まれている食材を、一品でも取り入れてみてはいかがでしょうか?
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