乳酸菌は妊娠中の赤ちゃんのアトピー抑制効果がある?
乳酸菌を赤ちゃんに飲ませるべきか、飲ませない方が良いのか、悩んでいる人も多いようです。
結論から言いますと、乳酸菌は赤ちゃんにも良いか効果をもたらせてくれるので、飲ませても全く問題ありません。
むしろ、妊娠中から乳酸菌を摂取することで、赤ちゃんのアトピー発症率が低下すると、最近の臨床実験などで分かってきています。
乳酸菌の正しい知識を得ることで、安心して妊娠中でも乳酸菌を摂取することができます。
赤ちゃんのアトピー発症率を下げる
赤ちゃんのアトピー発症率を何とか軽減させたいと思っているママさんは多いと思います。
赤ちゃんのアトピーは生後1カ月ごろから発症すると言われています。
アトピー性皮膚炎は、原因はよくわかっていませんが、乳酸菌がアトピー改善に効果がある、ということが最近分かってきました。
また、妊娠中に乳酸菌を摂取することで赤ちゃんのアトピー発症率を低くすることも分かってきたのです。
大人でも、乳酸菌を摂取し、腸内フローラを改善することで、アトピー改善効果があります。
腸内フローラとアトピー性皮膚炎は関係があること分かってきており、腸内フローラを改善することで美肌効果があるということが知られています。
アトピーは肌のトラブルなので、腸内フローラを改善することがアトピー皮膚炎の対処法の一つになるのです。
腸内フローラを改善するには、乳酸菌を摂取することがとても重要です。
ママが摂取した乳酸菌がしっかりと赤ちゃんまで届きますので、乳酸菌サプリメントなども活用して、ママが乳酸菌を摂取することで、赤ちゃんのアトピー性皮膚炎の発症率を引き下げるのです。
赤ちゃんに乳酸菌は効果あるの?
赤ちゃんは生まれた時に、腸内は善玉菌に溢れています。
赤ちゃんから幼児に、そして大人へと成長するにつれて、腸内の善玉菌はどんどん減っていき、悪玉菌が多くなるのです。
≫悪玉菌の影響とは?悪玉菌の特徴を知って腸内フローラを改善しよう。
なので、基本的に赤ちゃんは、善玉菌に溢れているので、特別に乳酸菌を意識して摂取する必要はありません。
しかし、アトピーなどの症状が発症している赤ちゃんは、乳酸菌の数が少なかったことが原因として考えられるので、そのような母ちゃんには、乳酸菌を摂取することで、アトピー改善につながる可能性があります。
カルピス社のL-92乳酸菌が、赤ちゃんのアトピーに効果があると言われています。
しかし、生後間もない赤ちゃんは、ストローなどを使って飲むことはできないので、基本的にはママの母乳から栄養を摂取しています。
生後1歳ぐらいまでは、ママが乳酸菌を多く摂取することが大切です。
また、離乳食を始める事で、様々な菌が体内に入っていくようになります。
アトピーや病原菌に対抗してくれる免疫細胞が、1歳から2歳ごろにかけて強くなってくるので、この時期は食事のバランスなどに十分気を付けた方が良いでしょう。
逆に、免疫細胞がしっかりと働いてくれるようになると、自然にアトピーが治っていったという事象は良く聞きます。
赤ちゃんがアトピーだからと言って、あせって乳酸菌をたくさん摂取させなくても自然と治るケースもあるので、赤ちゃんの状態に合わせて乳酸菌を摂るようにしてください。
アトピーは遺伝するとは限らない
アトピーで苦しんでいるママは、自分の赤ちゃんにはアトピーを患ってもらいたくないもの。
それは、「アトピーは遺伝する。」ということを聞いたことあるからではないでしょうか。
しかし、最近では、アトピーは遺伝は無関係であると言われています。
詳しく見ていきましょう。
アトピーは「不思議」という意味
アトピーはギリシャ語で、「不思議」という意味で、原因が良く分からない病気に使っていました。
アトピー性皮膚炎も、原因が良く分かっていないため、現在でもこの言葉が用いられています。
また、喘息や花粉症も同様で、はっきりとした原因が分かっていません。
家族や親せきの中にこれらの疾患を持っている人は、可能性として誰もがこれらの疾患にかかるのです。
要するに、遺伝ではなくて誰もがアトピーを患う可能性があると言えます。
しかし、アレルギー体質は遺伝する可能性がある。という事実もあるのです。
アレルギー体質の遺伝
アレルギー体質がある子は、両親の両方、または片方がアレルギー体質である場合が多いのです。
逆に、アレルギー体質がない子は、両親の両方ともアレルギー体質でない場合が多いのです。
このように統計では、アトピーは遺伝する可能性はある。ということが言えます。
しかし、逆に考えると、両親ともにアトピーがなくても、生まれてきた子がアトピー体質であったり、両親がアトピーでも生まれてきた子には、まったくアレルギーがない場合もあります。
どうしても統計をとると、このような結果になりますが、可能性の話で考えても答えは出てこないものです。
アトピーの遺伝は心配してもしょうがない
上述したように、遺伝というのは考えても仕方がないもの。
アトピーで苦しんでいる両親は、できるだけ我が子には同じ思いをさせたくないと願っているのです。
そこでできることは、心配し過ぎないこと。です。
また、乳酸菌は効果があると言われています。
統計的には、遺伝する可能性があると言えるので、妊娠中から乳酸菌を摂取することも対策の一つかもしれません。
自分自身に負担やストレスがないように、気楽に過ごしていくことを考えましょう。
乳酸菌の効率的な摂り方
せっかく乳酸菌を摂るなら効率よく摂取しましょう。
ここでは、乳酸菌の効率的な摂り方について紹介します。
まず、乳酸菌には、動物性乳酸菌と植物性乳酸菌に分類されます。
乳酸菌は、腸内まで生きたまま届かないと効果を発揮しません。
なので、如何に生きたまま腸内まで届けるかが重要となります。
動物性乳酸菌
動物性乳酸菌は、ヨーグルトなどの乳製品に多く含まれており、特徴としては、動物の乳糖をエサとして生きていくので、この乳糖がないと長生きできません。
また、胃酸に弱いため、腸内まで届く前に胃酸で死滅することが多いのです。
動物性乳酸菌を摂取しても、生きたまま腸内まで届く乳酸菌は思っているよりも少ないのです。
植物性乳酸菌
植物性乳酸菌は、日本食に多い発酵食品などに多く含まれており、特徴としては、胃酸に強く生きたまま腸内まで届きやすいことです。
植物性乳酸菌は、キムチや味噌、ぬか漬けなどに多く含まれています。
≫乳酸菌は動物性乳酸菌と植物性乳酸菌に分類される。それぞれの効果は?
ヨーグルトなどで、乳酸菌を摂取することももちろんできますが、正しい知識を身に付けることで、効率的な乳酸菌の摂取方法が分かってくると思います。
どうせなら、腸内まで届きやすい植物性乳酸菌を、普段の食事から摂取するように努めると良いでしょう。
オリゴ糖
乳酸菌をさらに効率的に摂取するには、オリゴ糖と一緒に摂ることです。
オリゴ糖は、乳酸菌のエサとなって、一緒に腸内まで届いて、長い間にわたって乳酸菌を活躍させてくれる役割を持っているのです。
さらにオリゴ糖は、砂糖よりもカロリーがかなり低いので、妊娠中やダイエット中でもお勧めできる甘味料なのです。
乳酸菌サプリメント
乳酸菌サプリメントも効率的に乳酸菌を摂取できます。
現在では、乳酸菌サプリメントはたくさんの種類がありますが、いずれも腸内まで生きたまま届くように工夫されています。
食事で摂取することが難しい方や、ヨーグルトなどが嫌いな人には乳酸菌サプリメントを使用してみるのも良いかもしれませんね。
しかし、妊娠中はサプリメントの副作用などが気になりますよね。
サプリメントも様々な添加物が含まれている事は事実です。
自分に合ったサプリメントを見つけ、副作用などについても十分調べて使用する必要があります。
まとめ
赤ちゃんのアトピーについてまとめます。
アトピーは遺伝であると明確には言えませんが、乳酸菌が赤ちゃんのアトピー発症率を下げることは、臨床実験などで分かってきました。
それには、乳酸菌を効率的に摂取することや、乳酸菌摂取を生活習慣の中に自然と取り入れることで、妊娠中のママさんでも負担がなく過ごすことができます。
これを続けることで、アトピー発症率を下げるだけではなく、妊娠中の便秘改善などにも効果があります。
乳酸菌は、本当に体に良いことばかりなので、可能であれば継続して摂取することをお勧めします。
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